アメリカに住んでいると、ちょっとした支払いでもクレジットカードを使うことがほとんどです。
そんなクレジットカード(クレカ)社会のアメリカでは、クレカを作るだけで入会ボーナスポイントがもらえたり、日々の消費に対してもらえるポイントが多かったり、日本以上にクレカをうまく使っていくことがお得に生活することに直結してきます。
そんなアメリカでも、特に持っているだけで「おー」っと言われるハイブランドで人気の非常にあるクレジットカードが2つあります。
非常に高額なプラチナカードですが、持っていることによるステータスだけではなく、実際に年会費以上にもとが取れるお得なカードとしても有名です。
この記事では、そんなプラチナクレジットカード2つについて、比較していきたいと思います。
もう少し年会費を抑えてコスパの良いクレジットカードが良い人、という人は下の記事のカードが良いかもしれません。
グリット 最近、アメリカで作るクレジットカードがお得すぎてハマっています。 前回のAMEXクレジットカードの記事で…
Chase Sapphire Reserve(アメリカクレカブランドChaseの最高レベルカード)
2016年に新しくChaseから導入されたこのクレジットカードは、それまでのアメリカクレジットカードの最高峰といえばAmex プラチナという考えをを揺るがしたと言われています。
高い年会費($450)に対してそれ以上の特典が得られるこのChase Sapphire Reserveの特典について、まずは確認していきましょう。
Chase Sapphire Reserveの入会ボーナス5万ポイント
最初の3ヶ月間で4,000ドルを使うことを条件に、入会ボーナスの50,000ポイント(Ultimate Rewards)がもらえます。
このUltimate Rewardsポイントは、例えばこのサイトでは1ポイントで約2セントの価値があると言われており、入会だけで1000ドル分がもらえる計算になります。
特典①旅行に使える毎年300ドル分のポイント
このカードを持っているだけで、毎年300ドルの分の旅行に使えるポイントがもらえます。
旅行のカテゴリーに入る出費をした場合には、自動的に300ドルがChaseからもらえるようになっています。アメリカに住んでいる場合、1年に300ドル分以上に旅行に使う人はほとんどではないでしょうか?
これだけで入会年以降も実質の年会費は150ドル(450ドル−300ドル)に大幅に減りますね。
特典②プライオリティパスが無料でもらえる
プライオリティパスについては、こちらのビジネスクラス搭乗機の記事でご紹介しました。
簡単に説明すると、このパスを持っているだけで、世界の空港にある指定のラウンジに無料で入ることができるようになります。
通常、ラウンジはビジネスクラスやファーストクラスで航空券を買わないと入ることができませんが、エコノミークラスでもこのパスがあることでラウンジに入れます。
プライオリティパスの年会費は429ドルですので、頻繁に飛行機に乗る人にはありがたいと思います!
特典③Visa Infinite Perksとしての様々なサービス
クレジットカードでよくあるVISAカードですが、実はランクが③つあるのをご存知でしょうか?
- ランク1Visa
- ランク2:Visa Signature
- ランク3:Visa Infinite Perks
と、ランクが上がるにつれて、付帯のサービスが増えるようになっています。
このカードは最高ランクのVisa Infinite Perksですので、例えば、レンタカー保険、旅行のキャンセル補償、遅延補償、手荷物の払い戻し、コンシェルジュサービス、といった通常のVISAカードにはないサービスがついています。
旅行と食事には毎回3倍ポイントがもらえる
入会ボーナスや無料でもらえる特典とは別に、普段の出費でもポイントが貯められるのがこのカードの良いところです。
特に、旅行と食事では通常の3倍もポイントがもらえます。
もし、毎月1000ドル旅行と食事に使ったと想定した場合、それだけで月3000ポイント(30ドル分)、年間で360ドル分ポイントが貯まります。
入会ボーナスや特典だけでも十分もとはとれますが、さらに旅行・レストランでの出費がある人には本当にお得ですね!
貯めたポイントの利用にはUnitedマイルへの移行がオススメ
別の記事で、アメリカ在住でANAを愛用している人は、ANAではなくUnitedでマイルを貯めてもANAに乗ることができ、マイルを貯めたあとも利用しやすいことをお話ししました。
上記で説明したChaseのポイントは、このUnitedのマイルに移行することができます。
他にも、下記のような航空会社のマイルに交換することができます。
- Aer Lingus
- British Airways
- Flying Blue (Air France & KLM)
- Iberia
- JetBlue
- Singapore Airlines
- Southwest
- Virgin Atlantic
また、次のようなホテルのポイントに交換することもできます。
- Hyatt
- IHG
- Marriott
- Ritz-Carlton
ポイントが十分ある場合は、航空券だけでなくホテルもポイントで無料予約できるので、完全に無料で旅行できることになりますね!
アメリカクレカの最高峰:American Express Platinum(アメックスプラチナ)
次に、アメックスのプラチナカードをこれまでご説明したChase Sapphire Reserveと比較しながら見ていきましょう。
繰り返しますが、アメックスプラチナの年会費は550ドルと、Chase よりも100ドル高い設定になっていますので、その100ドル以上お得なポイントが多いかが重要な確認事項ですね!
アメックスの入会ボーナスは6万ポイント
まず、入会ボーナスは60,000ポイント。
このポイントの価値は、先ほどと同様のサイトによると同様に2セント。
6万ポイントは、1200ドル分の価値ということになります。こちらでも入会ボーナスだけで年会費分が回収できそうです。
Chaseの入会ボーナスは1000ドルの価値でしたので、それ以上ということになりますね。
年会費の差額は100ドルで入会ボーナスによる差が200ドルなので、アメックスの方がお得だと言えますね!
特典①Uber年間200ドル無料で乗れる
アメリカでは、タクシーの代わりにUberというライドシェアがよく使われます。
毎月このUberで使えるクレジットが15ドル分、12月は35ドル分で合計200ドル分もらうことができます。
特典②航空会社への出費で使える200ドル分のポイントももらえる
このポイントは、基本的には航空会社のラウンジパスや受託手荷物料金に使用することとなっており、航空券に使用することはできなくなっています。
しかし、ギフトカードを買うことなどによる抜け穴もある模様。頻繁にルールが変わっているようなので、最新情報はアメックスのサイトをチェックしてみてください。
特典③Saks Fifth Avenue用のポイントも年間100ドルもらえる
最後に、アメリカのデパート「Saks Fifth Avenue」で使えるポイントが半年に1回50ドル、年間で100ドルもらえます。
このお店はオンラインでも購入することもできるので、近くにお店がなくても大丈夫です。
ちなみに、Rakuten(楽天) を経由して購入するとさらに数パーセントキャッシュバックができるのでオススメですよ。
ここまでの特典をすべてうまく活用すれば、実質の年会費は550ドル−500ドルで残りはたったの50ドル。
特典④プライオリティパス以外のラウンジへも入れる
Chaseではプライオリティパスのラウンジに入れるとご説明しました。
実は、この「ラウンジ」にも何段階かレベルがあり、プライオリティパスのものよりも、航空会社のものなどの方がレベルが高いと言われています。
Amexプラチナカードでは、デルタスカイクラブ、センチュリオンラウンジ、エスケープラウンジ、エアスペースラウンジ、アメリカンエクスプレスインターナショナルラウンジ、とプライオリティパス以外にもさらに5種類のラウンジに入ることができます。
わたしもこれまで色々な国でラウンジに入ってきましたが、正直クオリティでいうとプライオリティパスで入れる場所は「まあまあ」程度。
旅行とホテルには毎回5倍ポイントがもらえる
Chaseだと旅行とレストランに3倍だったポイントが、アメックスプラチナだと旅行とホテルに対して5倍となっています。
倍数でいえばAmexの方が上ですが、1ポイントごとの価値を考えると同等といったところでしょうか。
アメックスで貯めたポイントも、Chase同様にUnitedのマイレージに交換して使用することができます。
最後に:どちらのカードも旅行や出張で飛行機に頻繁に乗る人にはかなりお得
以上、アメリカで競合している2つのプラチナカードについてまとめました。
両方とも非常に高額な年会費ですが、どちらも特典をうまく使うことで、Chase Sapphire Reserveは実質150ドル、Amexプラチナは実質50ドルで手に入ります。
これに、入会ボーナスやラウンジへのアクセス、利用ごとにもらえるポイントを考えると、高額な年会費は案外簡単に元が取れそうだということがわかっていただけたかと思います。
特典については、旅行や航空会社の出費への使用など、目的が決まってしまっているものが多いため、飛行機に頻繁に乗る人にとっては特に特典を有効に使いやすいのではと思います!
ぜひ、アメリカでのクレジットカード検討の参考にしていただければ幸いです。
グリットアメリカに来てから、これまでに1人で7枚クレジットカードを作ったグリットです。 ぐらなぜこんなにたくさんクレジットカードを作ったの?[…]