アメリカ在住でお得なクレジットカード情報収拾が趣味なグリットです。
あなたは「American Express(AMEX):アメリカンエクスプレス(アメックス)」と聞くとどのような印象を受けますか?
日本では、高級クレジットカードと言われることが多く、あまり作る機会がないかもしれません。
しかし、アメリカではAMEXクレジットカードは超高年収でなくても作ることができ、しかも特典が多いため、元が取れるお得なカードとして、非常に人気です。
そんなAMEXカードの中でも、ハイステータスなカードとして日本人にも人気があるのが、この2つ。
- American Express Gold Card (年会費250ドル)
- American Express Platinum Card (年会費550ドル)
このうち、2つ目のプラチナカードについては、別の人気なクレジットカード会社(Chase)の最高級モデル「Chase Sapphire Reserve」と比較する記事を掲載しました。
この記事では、同じAMEXブランドで、かつ両方とも高い年会費・ハイステータスを誇る2つのクレジットカードを比較し、あなたにとってお得な方がわかるようにご説明していきます。
- アメリカに住んでいて、お得なクレジットカードを作りたい
- AMEXのカードでプラチナとゴールドどちらが自分にとってメリットが多いか知りたい
- アメリカのクレジットカード事情が知りたい
アメリカのクレジットカード対決:Amex Gold vs Platimum
2017年初めにAMEXプラチナ、2018年末にAMEXゴールドはそれぞれ新しく年会費や特典が改正され、現在の「年会費は多いが特典がそれ以上に多い」、というクレジットカードになっています。
AMEXゴールド とプラチナは両方年会費が高いけど特典で元が取れる
アメックスゴールドカードの場合、(年会費)ー(特典)=30ドル
AMEXゴールドカードの年会費は250ドルとなかなかの値段がします。
しかし、この年会費から特典でもらえる利用券の価値などを差し引くと、実質の年会費は30ドルになります。
AMEXゴールドカードの特典❶100ドル分の航空会社で使える利用券
AMEXゴールドカードの1つ目の特典は、毎年もらえる100ドル分の航空会社で使える利用権です。
この利用券は、カードを作った時と、それ以降は毎年1月に利用する航空会社を1つ指定する必要があります。
残念ながらこの利用券でチケットを買うことはできませんが、預け荷物の料金や座席指定、変更料金などに使えます。
また、適宜情報が変わるので詳しくは最新情報を確認いただければと思いますが、この利用券を用いて商品券を買うことで、航空券を買うことができる場合もあるそうです。
また、この航空会社向けの利用券は、毎年1月にもらえるということを考えると、初年度は実質2回この利用券をもらえ、合計200ドル分が特典でもらえることになります。
AMEXゴールドカードの特典❷120ドル分のレストラン利用券
2つ目の特典が、レストランで使える120ドル分の利用券です。
毎月10ドルずつ利用券がもらえて、その月ごとに使う必要があります。
利用できるレストランは、Cheesecake Factory、Ruth’s Chris Steak House、Shake Shackなどの店舗にのみに限られ、対象となるレストランでクレジットカードを利用すると、自動的に適用されて後ほどキャッシュバックされるような仕組みなっています。
AMEXプラチナカードの場合、(年会費)ー(特典)=50ドル
AMEXプラチナカードの年会費は多くあるクレジットカードの中でも最高レベルの 550ドル。
特典を考えると、実質の年会費は50ドルにまで引き下げられます。
AMEXプラチナカードの特典❶200ドル分の航空会社で使える利用券
AMEXプラチナカードの1つ目の特典は、毎年もらえる航空会社向けのクレジット200ドル分ですです。
使える航空会社や使い方は、ゴールドカードの特典❶と同じです。
初年度は2回この利用券をもらうことで、合計400ドル分が特典でもらえることになります。
AMEXプラチナカードの特典❷200ドル分のUBER利用券
2つ目の特典が、200ドル分のUber利用券です。
毎月15ドルずつこの利用券がもらえ、12月は35ドルもらえることで、年間合計200ドルとなります。
UBERだけではなく、UBER Eatsにも使うことができます。
AMEXプラチナカードの特典❸100ドル分のSaks Fifth Avenue利用券
AMEXプラチナの最後の特典が、Saks Fifth Avenueなどの系列店で使える100ドル分の利用券です。
1年のうち、前半に50ドル、後半に50ドル、合わせて100ドル分がもらえます。
AMEXゴールドとプラチナでは、利用ごとにもらえる特典ポイントの量が違う
AMEXのゴールドカードとプラチナカードは、両方とも利用するごとに、Memberhip Reward(MR)ポイントをもらうことができます。
このポイントは、航空券のマイルや、ホテルのポイントに交換することで、無料で飛行機に乗ったりホテルに泊まったりすることができます。
対象の航空会社:
Aer Lingus, AeroMexico, Air Canada, Air France/KLM, Alitalia, ANA, Cathay Pacific, Avianca, British Airways, Delta, El Al, Emirates, Etihad, Iberia, Hawaiian Airlines, JetBlue, Singapore Airlines, and Virgin Atlantic
対象のホテルチェーン:
Choice Hotels, Hilton, and Marriott.
通常、1ドルにつき1MRポイントがもらえますが、ゴールドカードとプラチナカードは、それぞれ異なるカテゴリでポイント数倍ボーナスを行なっています。
どのようなカテゴリにクレジットカードをより多く使うかによって、望ましいクレジットカードが変わるでしょう。
AMEXゴールドカードは、レストランとスーパーでポイント4倍・航空券はポイント3倍
AMEXゴールドカードの場合、アメリカ国内のレストランやスーパーマーケットでの利用で4倍ポイントがもらえます(年間25,000ドルまで、それ以降は1倍)。
また、航空会社で直接予約した航空券やAMEX Travel で予約した航空券には、3倍のポイントがつきます。
1点注意したいのが、スーパーマーケットというカテゴリに、ターゲットやウォルマートのような食料品以外も売っている店は含まれないことです。
AMEXプラチナカードは、航空券購入のポイントが5倍
一方で、AMEXプラチナカードの場合は、航空会社での利用やAMEX Travelを通じて航空券を購入したした場合は、1ドルあたり5倍のボーナスポイントがもらえます。
入会ボーナスはAMEXプラチナの方がゴールドよりも多い
AMEXゴールドカードの入会ボーナスは約700ドルの価値
AMEXゴールドカードでは、最初の3か月間に2,000ドルをクレジットカードで払った場合、35,000MRポイントがもらえます。
1ポイント2ドルの価値として計算すると、約700ドル分が無料でもらえるということになります。
AMEXプラチナカードの入会ボーナスは約1200ドルの価値
AMEXプラチナカードの場合、最初の3か月で5,000ドル分利用した場合、60,000MRポイントがもらえます。
同様に1ポイント2ドルとして計算すると、約1,200ドル分の価値になります。
初年度の特典だけ考えると、プラチナがゴールドより480ドルお得
ここまでの情報をもとに、初年度にもらえる特典を一度整理してみましょう。
下の表のように整理すると、初年度に関しては、ゴールドカードが+870ドル、プラチナカードが+1,350ドルと、プラチナカードの方が480ドル多く特典をもらえる計算です。
2年目以降の実質年会費の差額が50ドル(プラチナ)ー30ドル(ゴールド)と20ドル高いだけですので、24年以上使わない場合は、プラチナカードの方がもらえる特典は多いという計算になります。
AMEX | ゴールド | プラチナ |
年会費 | 250ドル | 550ドル |
毎年の特典 | 220ドル | 500ドル |
航空券の特典2つ目 | 200ドル | 200ドル |
入会ボーナス | 700ドル | 1200ドル |
初年度の特典ー年会費 | 870ドル | 1350ドル |
利用券以外の特典はAMEXプラチナの方がゴールドよりも多い
AMEXゴールドカード
AMEXゴールドカードの他の特典はプラチナカードほどではありませんが、それでも十分使えるものがあります。
条件などが難しいのでここでは詳細の説明は省きます。
公式ホームページをご確認ください。
- レンタカー保険(二次)
- ロードサイドアシスタント
- 買い物への保険
- 手荷物の損失と損害賠償の保険
- ShopRunnerメンバーシップ
AMEXプラチナカード
AMEXプラチナカードは、利用券以外の特典が満載です。
様々な空港ラウンジへのアクセス
1つ目が、世界中の1,200以上の空港ラウンジへのアクセスです。
航空会社のラウンジや、AMEX独自のセンチュリオンラウンジ、プライオリティパスのラウンジ、デルタスカイクラブ、Plaza Premium、Air Space、Escapesなど、さまざまな種類のラウンジに無料で入ることができます。
他のクレジットカードでプライオリティパスのラウンジに入れるものはありますが、ここまで様々な種類で、かつ高級なラウンジを含めた空港ラウンジへのアクセスがあるものは、見たことがないです。
ホテルなどでのエリートステータス
マリオットホテルとヒルトンホテルで、ゴールドエリートステータスをもらうことができます。
このゴールドエリートステータスにより、例えば、無料で部屋をアップグレードしてもらえたり、朝食がゴールドエリートステータス以上専用のラウンジで食べられたりします。
ホテルによっても異なるため、詳細はそれぞれの公式ホームページをご覧ください。
また、Fine Hotels and Resortsプログラムを通じて、世界中の1,000を超えるホテルでの恩恵を受けられます。
レンタカー会社でもエリートステータスがもらえ、無料アップグレードの恩恵が受けられます。
その他の特典
他にも、ゴールドカード以上に様々な特典が受けられます。
お金に換算できる特典以外では、明らかにプラチナカードの方が優れています。
- 独占イベントへのアクセス
- コンシェルジュサービス
- 旅行傷害保険
- TSAプレチェックまたはグローバルエントリーのクレジット
- ゴールドカードと同様の特典
まとめ:AMEXゴールドとプラチナはどっちがお得?
AMEXのクレジットカードでハイステータス、かつ元が取れるという視点で人気の2つのクレジットカードをご紹介しました。
特典から年会費を引いた実質の負担額を量的に見ると、
- 24年間以上の場合はゴールドカード
- 24年間未満の場合はプラチナカード
がお得です。
また、質的に見た場合には、様々な特典の多いプラチナカードの方がお得だと言えます。
AMEXプラチナ | 在米期間が24年を超えない予定旅行で飛行機によく乗るUBERを使うSaks 5th Avenueで年間100ドル使える |
AMEXゴールド | 在米期間が24年を超える予定がある飛行機にたまに乗るレストランで食事やスーパーでよく買い物する |
両方(用途で使い分ける) | AMEXプラチナの条件に当てはまる方で、レストランで食事やスーパーでもよく買い物する方 |
この記事が、AMEXのクレジットカードをアメリカで作ろうとしている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
本記事からのクレジットカード作成のリンクはわたしの紹介になっていますので、もしよろしければ使っていただけると嬉しいです。